唾液が減る(口腔乾燥の)原因
唾液が減る原因は様々あります。①緊張・ストレス
緊張やストレスにさらされると、交感神経が優位となり唾液の分泌量が減少します。さらに、粘液性の唾液が分泌されるため、口腔内が乾燥しやすくなります。
反対にリラックスした環境下においては、唾液の量が増え、サラサラとした唾液が多く分泌されるようになります。
②口呼吸
副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎による鼻づまり、アデノイド肥大、歯並びの乱れなどによる影響で口呼吸をしていると、口腔内が乾燥しやすくなります。
③薬の副作用
抗うつ剤や鎮痛剤、抗ヒスタミン薬など、薬の中には副作用として口渇(唾液が減る)が現れる薬があります。
④放射線治療による影響
放射線治療を行う際、唾液を分泌する唾液腺組織が破壊されて唾液の分泌が正常に行われなくなることがあります。
⑤口腔周囲の筋力の低下
唾液を分泌する唾液腺は噛むことにより刺激されます。年齢を重ねるごとに口周りの筋力は低下し、噛む力も衰えてくると、唾液の分泌がスムーズに行われなくなります。
⑥加齢
加齢による筋力低下や唾液をつくる細胞が集まった唾液腺組織の活動が低下してしまうことがあります。
⑦その他の疾患
難病指定されている自己免疫疾患のシェーグレン症候群や更年期障害、腎不全、糖尿病など、何らかの疾患の一症状として口腔乾燥が引き起こされる場合もあります。
副院長 梅津幹也
2020年07月10日 08:30