歯科医院での糖尿病予防
まずは、簡単に糖尿病について説明します。食事をすると、血液中のブドウ糖かが増えます。すると膵臓からインスリンがでて血糖値を元に戻します。ところが、インスリンが効かず、高血糖の状態が続くのが糖尿病です。
これには2つのパターンがあります。①インスリンの分泌が低下した場合②インスリンが効きにくくなる場合
血糖値が高くても多くの人は無症状で経過します。しかし放置すると血管がダメージを受けたり、免疫機能が低下し重大な合併症が現れることがあります。
重大な合併症には神経障害(手足のしびれ)・視力障害(網膜症〜失明)・腎臓障害(透析)の3つがあります。
歯周病を放置すると、細菌が血管の中に侵入します。体全体に巡るようになると、免疫が働くことで炎症が起き、インスリンが効きにくくなり、血糖値が高くなります。
歯周病治療をすると、血管での炎症が減ることでインスリンの効きが良くなり、糖尿病の改善を認めることがあります。
(糖尿病の原因によってが歯周病の治療のみ改善しないこともあります。例えば肥満や遺伝性の疾患)
副院長 梅津幹也
2020年08月06日 08:30