天然のマスク①
現在新型コロナウイルスの流行によりマスクは外出時などに必ず必要なものとなっています。ただし、化学繊維のマスクに入っているフィルターはウイルスより大きいため、予防には推奨されません。
(厚生労働省のホームページにもマスクはインフルエンザの予防には推奨されないと記載があります)
罹った人がウイルスを撒き散らさないようにするために使用が奨められているのです。(マスクがなければ、咳エチケットも重要です)
私たちは1日に1〜2万リットルもの空気を吸い込んでいます。(一般的なユニットバスが約200リットル、その100杯分)
その中にはウイルスや細菌、ウイルスが含まれています。なので鼻毛が生えており、大きな塵や埃はここでストップされます。(第1の防御作用)
さらに鼻の中の粘膜からはネバネバした粘液がでて塵や細菌などがくっつき、細かい毛をもつ細胞がベルトコンベアのように異物を喉の奥に向かって送ります。
そして痰として体外にでたり、飲み込んで胃に入ると胃酸で殺菌される。(第2の防御作用)
しかし寒くなると細かい毛の動きが鈍くなるため、鼻の内側表面には毛細血管があり、これで-40℃の空気を吸い込んでもたった1秒で体温付近まで温められます。(第3の防御作用)
つまり鼻呼吸はウイルスの関所になっているのです。口が開いていると乾燥した空気が直接喉の奥まで入るため、インフルエンザなどに感染しやすくなります。
このようなことから鼻呼吸は天然のマスクと言えます。
副院長 梅津幹也
2020年08月07日 08:30