マスクと口呼吸
鼻は複雑な構造をしており、血液が豊富で表面積も多いため効率良く空気の調節を行えます。鼻の中の空気はその複雑な構造や鼻毛の働きにより、あちこちで乱気流を起こしながら肺へと運ばれていくので、その流れはスムーズではありません。これを気道抵抗と言います。
気道抵抗が多いとほこりやウイルスなどの小さな物質の侵入を防ぐことができます。空気が肺に至るまでの気道抵抗は鼻の部分で全体の6割程度を占めると言われています。
つまり鼻呼吸は天然のマスクとなり、非常に重要だということです。
一方で口呼吸はこの気道抵抗を通らないので、呼吸は楽にできますが、マスクとしての機能はありません。口呼吸により様々な弊害がでることは良く知られています。
現在、外出時はマスクを装着することが多いと思いますが、鼻呼吸を意識してみましょう。
副院長 梅津幹也
2020年11月07日 08:30