歯茎のできもの
歯根(歯の根っこ)の中に感染を起こすと、根の先に膿が溜まったり、炎症で骨が溶けてしまったりします。炎症が骨の外側まで波及するとフィステルと呼ばれている、膿の出口が形成されます。これが、下の図のようなできものの正体です。
(最近ではフィステルはサイナストラクトと呼ばれるようになりました)
通常このできものがある歯は痛みはあまり強くありません。骨の中の膿が外に逃げる経路があるため、圧も逃げて痛みが出づらくなるのです。
しかし、症状がないからと言って、そのまま放置すると、炎症が拡大する場合もあります。またできものがフィステルではない場合もあるので、一度歯科医院で診てもらったほうが良いでしょう。
副院長 梅津幹也
2021年03月15日 08:30