人の口の中には多くの細菌がいます。歯磨きがうまくいっていないところには細菌が集まってきて細菌の固まりができます。
これが歯垢あるいはプラークといわれているものです。歯と歯ぐきとの境目の部分に長い間くっついていると、歯周病菌といわれるものが増えてきます。
それらの菌は毒素を出して体の組織内に入り込もうとします。
人間の体は内部に外敵が入りもうとした場合、白血球をはじめとした『防衛軍』をその場所に動員します、そこで体と細菌が戦うわけです。この状態が炎症といわれるもので、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなります。
→この段階が
歯肉炎です。
『防衛軍』がなんとか細菌の侵入を食い止めていても細菌が増えれば体の方はだんだん不利になって後退していきます。結果、歯周ポケットができてしまうのです。
ポケットができると細菌はさらに暴れるようになり炎症はより深いところまで進んでいき、やがてはを支えている骨などの部分まに近づきます。すると骨は歯を支える骨は炎症から逃げようとして吸収されていきます。
→この段階が
歯周炎です。
この状態で放置するとさらに炎症は拡大し、やがては歯の根元まで進行し、最終的には歯が抜けてしますのです。
当院では歯の汚れを顕微鏡で見ることによって、歯周病菌の有無を調べ治療を進めていきます。
副院長 梅津幹也
2020年06月19日 08:30