汐見台歯科医院(公式サイト)

宮城県七ヶ浜町で約40年。歯周病治療と感染予防の充実、患者様に寄り添う歯科医院。

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唾液の減少で起こること

唾液の量が減ると、お口の中の洗浄作用が少なくなり、様々な影響がでます。

・う蝕や歯周疾患のリスクが高くなる
・味覚障害を起こすことがある
・口臭が強くなることがある
・口腔カンジダ症(カビが増える)が起こることがある


この他にも咀嚼困難感。嚥下困難感、会話困難感が生じる場合もあります。

唾液の量が減ることは単にお口が乾くだけでなく、このような身体的な影響や心理的な影響も出てくる可能性があり、QOL(生活の質)が低下してしまいます。

次回はなぜ唾液が減少するのか説明します。

副院長 梅津幹也
2020年07月09日 08:30

唾液の働き

唾液は、1日に1〜1.5リットルも分泌されていると言われています。唾液には様々な働きがあります。

自浄作用
 食べカスや歯垢を洗い流す
消化作用
 唾液に含まれる酵素がデンプンを分解して体内に吸収しやすくする
抗菌作用
 細菌の増殖を増やす
粘膜保護作用
 喉や食道を傷つけにくくする
食塊形成作用
 味を感じたり、飲み込んだりしやすい塊にする
PH緩衝作用
 飲食により酸性に傾いたPHを中和させる
粘膜修復作用
 組織が傷ついたときに修復する
再石灰化作用
 飲食により溶けかかった歯面の修復をする
潤滑作用
 発音や発声をスムーズにする

このように、唾液はお口を潤すだけでなく、様々な機能によりお口の健康を守っています。

副院長 梅津幹也
2020年07月07日 08:30

口臭の治療法

口臭の治療は、歯周病などのお口の病気や糖尿病などの全身疾患が原因の場合は、その病気の治療を行うことが必要です。

また、病的口臭でも生理的口臭(前回参照)でも、お口の中をきれいにして、口臭を発生する細菌を減らすことが治療になります。

正しいブラッシング、歯間ブラシやデンタルフロス、舌磨きが効果的です。入れ歯の方は入れ歯の清掃も行いましょう。

お口の中に口臭を発生する細菌が多くいて、そうした道具を使って清掃しただけでは口臭が減少しにくい場合は、洗口剤を補助的に使うことで効果がでる場合もあります。

まずは、なにが原因の可能性があるのか、歯科医療者の指導を受けるようにしましょう。

副院長 梅津幹也
2020年07月06日 08:30

口臭にも種類がある

口臭は口臭研究学会によって分類されてます。

実際に口臭があるものは真性口臭とよばれ、他人が明らかに不快に感じるものです。口腔に原因がある口臭は2つ、
生理的口臭病的口臭です。口臭があるからといってすべてが歯周病によるものではありません。

生理的口臭は、口腔清掃不良のために蓄積した汚れによるものです。病的口臭は多くが歯周病、重度のむし歯、唾液の減少などによるもので、全身疾患が原因のこともあります。

実際には口臭がないのに、周りの人のしぐさなどから自身が口臭であると思う方もいらっしゃいます。それを仮性口臭あるいは口臭恐怖症といいます。

口臭の原因の割合として、

生理的口臭:22%
病的口臭(歯周病など由来):45%
病的口臭(全疾患由来):1%
仮性口臭:29%
口臭恐怖症:3%
という報告があります。

口臭が気になるという方は、まずは歯周病・むし歯のチェックをしてみましょう。

副院長 梅津幹也

 
2020年07月04日 08:30

口臭と歯周病

口臭は歯周状態を知るための貴重な情報です。

口臭は、ほとんどの原因物質(口臭成分)は口腔細菌が産生します。私たちが毎日摂取する食物などを舌や歯周ポケットにいる細菌が取り込みます。

そしてそれらを代謝・分解する際に細菌の排泄物として口臭成分が発生します。ほとんどの歯周病菌は口臭成分を産生し、特に歯周病菌に大きく関与しているP.gingivalisという細菌は強い口臭成分を大量に産生します。

また、口臭成分は歯周炎をさらに悪化します。

強い口臭は歯周病菌が大量に口腔内に生息し、細菌の新陳代謝がさかんに行われていることを示しています。

当院ではオーラルクロマという口臭成分を検査する装置を導入しており、無料で検査しています。

副院長 梅津幹也
2020年07月03日 08:30

糖尿病の人は歯周病になりやすい

糖尿病の人は歯周病にかかりやすいことがわかっています。

糖尿病によって免疫が下がっている体は、歯周病菌に抵抗する力も弱くなっています。なので、歯周病にかかりやすく、治りにくく、重症になりやすくなります。

しかも、治療が終わった後も再発しやすいので油断できません。

逆に糖尿病の人が重症の歯周病にかかっている場合に、糖尿病の検査値がなかなか下がらない傾向にあるということもわかっています。

そのような場合に、歯周病治療を行うと糖尿病が改善することが報告されており、糖尿病治療ガイドラインにおいても歯周治療が推奨されています。

副院長 梅津幹也
 
2020年07月02日 08:30

受動喫煙

前回のとおり、喫煙は歯周病の危険因子ですが、喫煙者といることも危険因子になります。

受動喫煙は喫煙が吐き出した煙や副流煙(タバコの先からでる煙)を吸い込むことで発生します。

受動喫煙でもタバコの有害物質は体内に入っていき、タバコによる健康被害を受けるので非喫煙者の健康被害を防ぐために、最近は建物内禁煙や敷地内禁煙などが社会的な流れとなっています。


受動喫煙により歯周病のリスクが非喫煙者と比べて2.9倍になるという研究もあります。

副院長 梅津幹也
2020年06月30日 08:30

喫煙は歯周病の大きなリスク

喫煙の歯周病への影響は主に①かかりやすい②気がつきにくい③治りにくいの3つです。

免疫機能が低下・ニコチンにより血管収縮することで、歯周病の自覚症状が出にくいのに加え、治癒が悪いことが原因と言われています。

そのため気づいたら重度の歯周病になって、抜歯になってしまったといこともあります。

喫煙者は喫煙していない人に比べて2.7倍歯周病になりやすく、歯の喪失は10年早まると言われています。

副院長 梅津幹也
2020年06月29日 08:30

歯石を除去しないと汚れがつきやすくなる

前回に書いたとおり、歯石は細菌の死がいからできているため、それ自体はあまり問題になることはありません。

ただし、歯石はプラーク(汚れ)の量を増やす働きをしています

歯石ができるとその周りには大量のプラークがくっついていることになります。

歯石の周りのプラークが歯ぐきを攻撃するために、歯ぐきに赤みが生じたり腫れが出てトラブルの元になります。

このような理由から歯石を除去することは大切です。

副院長 梅津幹也
 
2020年06月27日 08:30

歯石って何?

歯石は約80%が無機質、残りの約20%が有機質と水からできています。有機質の成分はほとんどが細菌の死がいです。

つまりプラーク(汚れ)中の細菌がなければ歯石は形成されません。

歯石ができる最初のステップは、プラーク中の細菌が歯とくっつくことです。歯にくっついた細菌は2週間くらいのうちに死んで石灰化(固まってしまう)します。

石灰化した細菌どうしがくっついて、歯石のコア(芯)になります。そのコアにまた別の細菌がくっついて、歯石は少しづつ大きくなっていくのです。

つまり、プラークだけでなく歯石を作らせないためにも、ブラッシングなどの清掃が大切です。

副院長 梅津幹也
2020年06月26日 08:30

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